上野家十代目上野平の作品。高麗青磁を彷彿とさせる象嵌技術、ややくすんだ青磁色がとても素敵です。繊細で上品な中に強さも感じられる一品です。こちらの価値をおわかりになる方、または、こちらの作家をお好きな方に是非ご購入頂けたら嬉しいです。色味やデザイン、デティール、どこを見てもバランスが良く◎とても品のある作品です。●肥後高田焼(髙田こうだ焼)●花瓶●十代目　上野平（たいら）作【高田焼（八代焼）の歴史】豊臣秀吉の朝鮮出兵（文禄の役）の際に、加藤清正公に従い、渡来した陶工尊楷（後に上野喜蔵高国と改名）が、慶長７年（1602年）細川忠興（三斎）公の小倉入城の際招かれて、豊前国・上野（あがの）釜の口に開窯したのが始まり。寛永九年（1632年）細川氏の肥後転封に伴い、初代尊楷並びに長男忠兵衛、三男藤四郎が従い、八代郡高田村奈良木に開窯し、以後明治維新に至るまで、代々細川家御用焼として作陶。明治２５年、窯を陶土の産地日奈久へ移し、以降１０代平（たいら）は昭和三年花瓶一対を天皇陛下に献上、また昭和４６年春、勲六等瑞宝章受賞を期に隠居し、現在１１代才助（平成９年秋、勲七等青色桐菓章受賞）並びに長男１２代当主浩之、孫１３代浩平（東京芸術大学・工芸科卒）が、４００年に亘る伝統を守られています。